IR Report 日本情報クリエイト IR通信

INTERVIEW

会長×社長に聞く、
日本情報クリエイトが描く将来ビジョン

米津 健一(代表取締役会長 CEO) 渡邉(代表取締役社長 COO) 米津 健一(代表取締役会長 CEO) 渡邉(代表取締役社長 COO) IR通信2026 Interview 米津会長 渡邉社長 新体制で加速する「次なる成長」への挑戦 〜顧客基盤×独自データ×AIで生み出す新たな価値〜
  • 今回、新たな経営体制へと移行された狙いを教えてください。

米津

今回の経営体制の変更は、当社が次の成長ステージへ進むために、これまで推進してきた成長戦略をさらに一段上のスピードで加速させていくことが大きな狙いです。

現在の不動産業界ではDXが引き続き進展していますが、それに加えて、生成AIをはじめとするテクノロジーが急速に進化しており、それに伴い、お客様の業務のあり方や、求められるサービスも大きく変化していくと考えています。こうした環境の変化は、当社にとって大きな成長機会でもあります。

この度、社長に就任した渡邉は、これまで事業統括事業部長として当社の事業全体を牽引し、各事業の成長やプロダクト・サービスの強化を最前線で推進してまいりました。事業全体を俯瞰しながら、現場で日々起きている微細な変化や、お客様が求めている潜在的なニーズを的確に捉え、具体的な形にしてきた確かな実績と経験を持っています。

今後、AIをはじめとする革新的なテクノロジーの進化を当社の成長へとつなげていくためには、こうした市場や顧客の変化を素早く察知し、経営判断から事業への展開までを圧倒的なスピードで実行していく体制が不可欠です。

事業全体を率いてきた渡邉が経営のトップに立つことで、経営層と事業現場の距離をさらに縮め、意思決定と実行のスピードを劇的に上げていく。そして、これまで築き上げてきた強固な顧客基盤と不動産業界に対する深い知見に、AIをはじめとする新しいテクノロジーを掛け合わせることで、当社の成長戦略をこれまで以上に力強く、そしてスピーディーに推進していきたいと考えております。

  • 2026年6月期について、この一年間の業績についての評価、
    そして課題について、お聞かせください。

米津

2026年6月期は、前期に発生したリアプロ統合延期の影響により、事業拡大のスピードにおいて遅れが生じる形となりました。しかし、その後は全社一丸となって着実に巻き返しを図り、結果として創業以来継続している「連続増収」をしっかりと達成できたことは、当社の底力を示すものと評価しています。

2026年6月期 業績推移

また、解約率につきましても、0.5%という低い水準を維持しています。日々お客様と向き合う中で、当社のサービスに対する評価や、今後のご期待の声をいただく機会も増えており、こうしたお客様との強固な信頼関係こそが、当社の継続的な成長を支える最大の基盤であると改めて実感しております。

2027年6月期におきましては、人材やプロダクトへの投資に加え、AIを活用したサービスのさらなる進化など、将来の成長に向けた先行投資を積極的に実行してまいります。そのため、一時的に計画上は減益を見込んでおりますが、今期は「次の大きな成長に向けた重要な仕込みの一年」と位置付けています。新体制のもと、これらの戦略的投資を確実な事業成長へと結びつけ、中長期的な増益基調を目指していきたいと考えています。

  • 日本情報クリエイトの競争優位性について改めて教えてください。

渡邉

当社の強みは、長年にわたり不動産業界に特化し、お客様の業務の深い部分まで入り込みながらサービスを提供し続けてきた実績とノウハウです。
賃貸管理システムにおいてシェアNo.1という強固な顧客基盤を有していることに加え、物件の管理業務から入居者募集・仲介、さらには売買領域に至るまで、不動産会社のあらゆる業務を「一気通貫」で支援できる包括的なプロダクトを展開しています。

また、私たちは「システムを導入していただいて終わり」とは決して考えていません。カスタマーサクセスを通じて、導入後の現場での活用・稼働に至るまで伴走支援していることも、当社の競争力を高める大きな要因です。お客様の日常業務に深く寄り添い、実際にシステムを使いこなして効果を実感していただくところまでサポートすることで、サービスの価値を高め、お客様との信頼関係を築いています。

さらに、こうした幅広い業務を支援する中で当社に蓄積され続けている、一般には公開されることのない物件や取引に関するリアルな実務データは、当社独自の非常に価値の高い資産です。今後は、不動産データプラットフォーム「CRIX」の積極的な展開をはじめ、当社が持つ独自のデータと最新のAI技術を掛け合わせることで、AI時代においても代替されることのない新たな価値を創出し、競争優位性をさらに高めていきたいと考えています。

  • 今後の成長に向けての取り組みを事業環境を踏まえてお聞かせください。

渡邉

現在の不動産業界は、深刻な人手不足や働き方改革に伴う業務効率化の急務に加え、AIをはじめとするテクノロジーの進化によって、大きな転換期を迎えています。私たちは、この業界全体の大きな変化を、当社がさらに飛躍するための最大の成長機会と捉えています。

当社には、創業から長年不動産業界に特化して培ってきた業務ノウハウと、日々のサービス提供を通じて蓄積してきた独自のデータという強固な武器があります。単なるテクノロジーの導入にとどまらず、こうした当社ならではの資産とAIを掛け合わせることで、これまで解決できなかった業界の課題をクリアし、新しい価値を生み出せると考えています。

具体的には、AIを活用して文書の保存・検索などの煩雑な業務を効率化する「AI Kamigakari」や、リアプロ統合による新たな「リアプロBB+」をリリースいたしました。また、売買領域における新システムの開発も順調に進んでいるほか、「賃貸革命」においてはMCPサーバーの試験運用を開始するなど、既存プロダクトへのAI実装も進めています。

これまで進めてきた投資が、新たなサービスとして着実に形になり始めています。今後はこれらのプロダクトを市場で大きく育てるとともに、当社のノウハウ・独自データ・AIの融合をさらに高度化させ、お客様の期待を超える新たな顧客価値を継続的に生み出すことで、将来の力強い成長軌道へとつなげてまいります。

成長に向けた取り組み

  • 長期的な成長ビジョンについて教えてください。

米津

私たちが長期的な視点で目指しているのは、日本情報クリエイトが不動産業界にとって、「なくてはならない存在」になることです。 これから先の未来、AI技術のさらなる進化によって、不動産業界における仕事のあり方そのものが劇的に変わっていくと予想しています。その変革期において、当社が長年培ってきた業務ノウハウ、顧客基盤、そして蓄積された独自のデータにAIを掛け合わせることで、単なる日々の業務の効率化という枠組みを超え、不動産会社の経営やサービスそのものの進化を牽引していきたいと考えています。

AIが当たり前となる時代においても、常にお客様の事業成長に寄り添い、不動産業界の豊かな未来をともに創り上げていくパートナーであり続ける。それこそが、当社が目指す「なくてはならない存在」としての姿であり、長期的な成長ビジョンです。

  • 積極的な株主還元を実施されていますが、
    今後の株主還元方針についてお聞かせください。

渡邉

株主の皆様への利益還元は、未来への成長投資と並ぶ、当社にとって極めて重要な経営課題であると認識しております。

今期につきましては、年間配当を前期より1円増配し13円とするとともに、新たに中間配当6円、期末配当7円の年2回に分けて実施させていただく予定です。これは、日頃よりご支援いただいている株主の皆様へ、当社の成長の果実をより充実した形でお返ししていきたいという、経営陣の強い想いを込めた決断です。

一方で、AIをはじめとしたプロダクトの開発や、それを支える人材への成長投資もしっかりと実行してまいります。こうした戦略的投資を将来の確実な成長へとつなげ、中長期的な増益基調を創り出すことで、継続的な企業価値の向上と、株主の皆様へのより一層の還元拡大を実現していきたいと考えております。

  • 最後に、株主の皆様へのメッセージをお願いします。

米津

まずは、長年にわたり日本情報クリエイトを温かく、そして力強く支えてくださっている株主の皆様に、心より感謝申し上げます。当社は創業以来、不動産業界のお客様とともに歩み、数々の壁を乗り越えながら成長を続けてまいりました。今回、次なる飛躍に向けて新たな経営体制へと移行しましたが、私たちが創業から大切にしてきたお客様への想いや企業としての姿勢は今後も変わりません。

今期は、将来のより大きな成長に向けた投資を果敢に進める、当社にとって極めて重要な一年となります。これまで築いてきた強固な事業基盤を次の成長ステージへと確実につなげ、新たな経営体制のもとで中長期的な企業価値の向上を実現できるよう、私自身も会長として引き続き全力でサポートし、力を尽くしてまいります。

渡邉

日頃より当社の成長にご期待いただき、多大なるご支援を賜っております株主の皆様に、心より感謝申し上げます。
AIをはじめとするテクノロジーの急速な進化によって、不動産業界はこれから大きく変わっていくと考えています。私はこのダイナミックな変化を、当社がさらに飛躍するための、またとない大きなチャンスであると捉えています。これまで当社が築いてきた顧客基盤や業務ノウハウ、独自のデータと、最先端のテクノロジーを掛け合わせることで、さらなる成長に挑戦してまいります。

私自身、新たな経営体制のもと、これまで以上にスピード感を持って一つひとつの戦略を確実な成果へと結びつけ、当社の企業価値をさらに高めていきたいと考えています。新たなフェーズに突入し、さらなる進化と成長を遂げるこれからの日本情報クリエイトに、ぜひご期待ください。

米津 健一(代表取締役会長 CEO)

渡邉(代表取締役社長 COO)