いまさら聞けない検索エンジンのアップデートの話

LINEで送る
Pocket

検索エンジンアップデートの話

検索エンジンの変化

検索エンジンは、誕生当初から“検索結果からユーザーが良質なサイトを見つけやすくすること”に取り組み続けており、実際に良質なサイト・コンテンツが検索上位に表示されるように変化してきました。
現在も検索エンジンによる改善(アップデート)は続いていますが、今回はGoogleが実施した、過去に世界中で検索順位に大きな変動を与えた「パンダアップデート」「ペンギンアップデート」についてご紹介します。

※今回はアップデートを2つ紹介しますが、アップデートの仕組みそのものを追求することに意味はありません。今回の記事を読むことで検索エンジンがどのような目的でアップデートを行っているのか理解し、検索エンジンはもちろん、お客様に好まれるサイト運用をするための参考としていただければ幸いです。

パンダアップデートについて

パンダアップデートとは

パンダアップデートとは

パンダアップデートとは「低品質なサイトの掲載順位を下げ、同時に、良質なサイトの掲載順位をより適切に評価する」ためのアルゴリズムの変更のことです。

パンダアップデートが日本語で実施されたのは2012年の7月(英語圏等では2011年)で、全国で大きな順位変動が起こり、低品質なサイトの順位が大きく低下しました。

また、現在は、パンダアップデートはコアアルゴリズムに組み込まれており、良質なサイトが検索結果の上位に表示されるように、適時アップデートを繰り返しています。

低品質なサイトの掲載順位を下げ、同時に、良質なサイトの掲載順位をより適切に評価します。

引用:https://webmaster-ja.googleblog.com/2012/07/google.html

良質なサイトに関する考え方

それでは、Googleが考える「良質なサイト」とは何でしょうか。Googleはパンダアップデートを実施した際に、良質なサイトについての考え方を公式ブログで発表しています(下記参照)。下記内容以外にも多数の評価基準はございますが、下記Googleの考え方をご覧いただき、貴社サイトが、Googleの考えるお客様が求めている良質なサイト運用ができているもう一度確認してみてはいかがでしょうか。

以下に示す問いかけは、ページまたは記事の「品質」を評価する際に参考となる項目群です。Google ではサイトの品質を評価するアルゴリズムを書くときに、このようなことを自問しています。これらの項目は、検索ユーザーが何を求めているかについての、Googleなりの考えです。

  • あなたはこの記事に書かれている情報を信頼するか?
  • この記事は専門家またはトピックについて熟知している人物が書いたものか? それとも素人によるものか?
  • サイト内に同一または類似のトピックについて、キーワードがわずかに異なるだけの類似の記事や完全に重複する記事が存在しないか?
  • この記事にスペルミス、文法ミス、事実に関する誤りはないか?
  • このサイトで取り扱われているトピックは、ユーザーの興味に基いて選択されたものか?それとも検索エンジンのランキング上位表示を目的として選択されたものか?
  • この記事は独自のコンテンツや情報、レポート、研究、分析などを提供しているか?
  • 同じ検索結果で表示される他のページと比較して、はっきりした価値を持っているか?

※参照元より一部抜粋
https://webmaster-ja.googleblog.com/2012/09/more-guidance-on-building-high-quality.html

ペンギンアップデートについて

ペンギンアップデートとは

ペンギンアップデートとは

ペンギンアップデートとは「Googleの品質に関するガイドラインに違反しているサイトについて、その掲載順位を下げる」ためのアルゴリズムの変更のことです。

ペンギンアップデートが実施されたのは2012年の4月で、全国で大きな順位変動が起こり、ガイドラインに違反しているサイトの順位が大きく低下しました。

また、パンダアップデート同様、ペンギンアップデートもコアアルゴリズムに組み込まれており、良質なサイトが検索結果の上位に表示されるように、リアルタイムでのアップデートを繰り返しています。

今回の変更では、Googleの品質に関するガイドラインに違反しているサイトについて、その掲載順位を下げるような対策を実施します。

引用:https://webmaster-ja.googleblog.com/2012/04/blog-post_25.html

ガイドラインに違反しているサイト

Googleは実際に順位を下げる対象となるガイドライン違反の事例を公表しています。事例で紹介している手法は、過去に流行り、当時は順位上昇に効果がありました。
しかし、これらの手法は、現在はガイドライン違反となっており、これらの手法を使って上位表示を目指そうとするとペナルティを与えられ、最悪の場合検索結果から削除されることもございます。

現在も、順位を上げたいという一心で気づかぬうちにガイドラインに違反しているケースも多くあるため、下記ガイドラインをご覧いただき、貴社サイトが、ガイドラインに違反していないかもう再度確認してみましょう。

この品質に関するガイドラインでは一般的な偽装行為や不正行為について説明していますが、ここに記載されていない不正行為についても、Google で対応策を実施することがあります。また、このページに記載されていない行為が許可されているとは限りません。

  • コンテンツの自動生成
  • リンク プログラムへの参加
  • オリジナルのコンテンツがほとんどまたはまったく存在しないページの作成
  • クローキング
  • 隠しテキストや隠しリンク
  • コンテンツの無断複製
  • ページへのコンテンツに関係のないキーワードの詰め込み

※参照元より一部抜粋
https://support.google.com/webmasters/answer/35769?hl=ja#3

まとめ

2つのアップデートを簡単にご紹介しましたが、両者に共通していることは「お客様にとって低品質なサイトの順位を下げ、良質なサイトを高く評価しようとしている」ことです。
繰り返しとなりますが、アップデートの仕組みそのものを追求することに意味はありません。検索エンジンはお客様のためになるサイトを評価しようと変化を続けています。
検索結果に上位に表示されることを目的とせず、お客様が欲している情報を提供する「良質なサイト」作りを心がけましょう。

LINEで送る
Pocket