【CRIX vol.15】2025年4月 全国主要地域のCRIX一覧(空室率と平均支払賃料および前年同月比) 資料ダウンロード
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日本情報クリエイト株式会社(本社:宮崎県都城市、代表取締役社長:辻村 都雄、以下「日本情報クリエイト」証券コード:4054)は、このたび賃貸不動産市場の指標であるCRIX指標を活用した月次レポートを公開したことをお知らせいたします。
本レポートでは、最新データに基づき、全国主要地域の市場動向を詳しく解説します。
※公表されている数値についての当社調べ。
東京23区ではアパート・マンションの全面積帯で前月から空室率が改善しています。
供給が多い単身者向けの0-20㎡、20-30㎡、については立地がよいマンションで募集賃料の上昇幅が大きくなっています。このため、新たに入居したテナントが支払っている賃料も上昇しており、これが平均支払い賃料(以下、支払い賃料)の上昇に寄与しています。
供給が少なく、かつ、都心回帰により需要が増加しているカップル向けの30-50㎡、家族向け50㎡-の募集賃料は単身者向けの募集賃料よりも上昇幅が大きくなっています。福利厚生面から借上げ社宅とする企業も増加していますが、マンションの募集賃料が高額になってきていることから、アパートが受け皿となっている可能性があります。
東京都下においても空室率はアパート・マンションの全面積帯で改善しています。
ただし、アパートは全面積帯で前月より支払い賃料が下落しているのに対し、マンションは全面積帯で前月より支払い賃料が上昇しています。これは、マンションより立地で劣るアパートが、募集賃料を下げて空室を埋めている可能性を示しています。特に、大学の都心回帰で供給過剰感のある単身者向けのアパートで支払い賃料の下落幅が大きくなっています。
川崎市と横浜市では、アパートの50㎡-を除いて空室率が改善しています。
しかし、アパートの支払い賃料は30-50㎡が前月比横ばい、0-20㎡が前月比下降、その他は前月比微減となっており、川崎市・横浜市でもアパートは募集賃料を下げて空室を埋めている可能性を示しています。
東京23区への時間距離が若干遠いさいたま市ではアパートの0-20㎡、マンションの50㎡-で空室率が前月比僅かに改善していますが、それ以外の面積帯では空室率が悪化しています。一方で、支払い賃料はアパート・マンションの全面積帯で上昇しており、テナントの入れ替わりが進んでいることが伺えます。
千葉県西部(柏市、松戸市、流山市、我孫子市、市川市、浦安市、習志野市、船橋市)ではマンションの0-20㎡を除き、空室率は前月から改善しています。支払い賃料については、アパートの50㎡-、マンションの0-20㎡で前月より下落していますが、そのほかの面積帯では支払い賃料は前月から上昇しています。
東京23区に隣接し、通勤利便性の高い浦安市や市川市での需要が高いと考えられます。
札幌市では、アパート・マンション共に0-20㎡の空室率が急激に回復しています。
ただし、0-20㎡の支払い賃料は下降傾向が継続しており、賃料の低い物件からテナントが入っている、もしくは、賃料の減額が継続している可能性を示しています。
仙台市では、アパート・マンション共に全面積帯で空室率が改善しています。
20-30㎡、30-50㎡、50㎡-の面積帯の賃料は好調を維持していますが、0-20㎡の賃料は下落傾向で推移しており、賃料の低い物件からテナントが入っている、もしくは、賃料の減額が継続している可能性を示しています。
名古屋市では、単身者向けの物件に若干の改善傾向が見えるものの、アパート、マンション共に、ほぼすべての面積帯で空室率が軟調に推移しています。
現在、日米で関税交渉が行われていますが、自動車や自動車部品への追加関税の解除が実現しないと、米国での現地生産を増産せざるを得なくなると考えられます。それにより自動車関連企業の業績を悪化させ、単身者向けの賃貸住宅の需要がさらに減少する可能性がありますので注意が必要です。
京都市では、アパート・マンション共に全面積帯で空室率が改善しています。
ただし、0-20㎡の賃料は、アパートは下降傾向、マンションは低水準で推移しており、賃料の低い物件からテナントが入っている、もしくは、賃料の減額が継続している可能性を示しています。
一方で、マンションの50㎡-の空室率は低水準を維持しており、賃料も上昇傾向で推移しています。分譲マンションの価格が上昇していることから、家族向け物件の需要が増加していると考えられます。
大阪市は、インバウンドの増加に伴い、マンションの全面積帯およびアパートの20-30㎡で空室率が大幅に改善、賃料水準も上昇傾向にあります。
福岡市では、アパートの20-30㎡、およびマンションの全面積帯で空室率の改善が継続しています。
分譲マンション・戸建ての価格が上昇しており、購入を断念した層の需要が増加していることから、50㎡-の支払賃料はアパート・マンション共に上昇傾向で推移しています。
一方で、アパートの20-30㎡、マンションの30-50㎡の支払い賃料は下落傾向にあり、賃料の低い物件からテナントが入っている、もしくは、賃料の減額が継続している可能性を示しています。
CRIX(クリエイト賃貸住宅インデックス:平均賃料、空室率)の公表を開始しました。
CRIXは「実際の管理データに基づく」数値として国内唯一※の指標です。
CRIXを広く認知いただくために、全国の主要な15地域について無料で公開いたします。
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CRIXは、全国すべての都道府県、主要地域、および数百の自治体をカバーしております。地域別、間取り別、アパート/マンション別などの詳細な数値(平均賃料、空室率)のご提供は、個別でのご相談とさせていただきます。
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